Joni Mitchell「MINGUS」(1979年)
ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)はセンスの塊で大好きだ。 センスがセンスを巻き込むような朗読も歌も音楽も絵も、すべてが好きだ。 「MINGUS」(1979年)という不思議なアルバムがある。楽曲が、全体的に未完成と完成の間のバランスを保ち続けている。 ...
音による場
神保町の温室で「音楽と医療」の講義をした。 3/11のNHKのスイッチ放映以降では初の講義だった気もする(本職が多忙すぎて・・)。 そして、奇遇にもこの「音楽と医療」のテーマになった。 大友良英さんと、音楽の原点のような話を深く長くしたからかもしれない。...
夢をみる島
自分は、人生の重要な転換点で見た「夢」を大切にしている。 それは奥底の自分のイメージ世界が提示した、自分への呼びかけとして。大いなるメタファーとして。 時にそれを絵として定着させている。 (これは、結婚した時に見た夢。 一つの水滴を二人が引き伸ばしてレンズのようにして支えて...
境界点であり接点として
自分は、絵という一つのスタイルを、内的なイメージ世界と外的なイメージ世界とがぶつかった、海の波打ち際のようなものとして捉えている。 内と外の境界点であり接点として。 内側であり外側である様相(aspect)として。 そこが鍵となり、アクセスできる通路というものがある。...
第2回 にほんくらし籠展 @COSMIC WONDER
青山のCOSMIC WONDERにて、<第2回 にほんくらし籠展>を見てきました。 普段は洋服を販売している場所を使って、日本全国の職人さんが作っている「籠」の展示をしている。4/15土曜から4/30日曜まで。 「籠」は植物の丈夫な部分を編み込んで作るが、その素材も多様だ。...
春の小石川植物園
春の小石川植物園。 植物が喜んでいるのが伝わってくる。 長い冬を耐えて、溜めこんでいたものをそれぞれが一気に表現している。 春の緑の色が、好きだ。 ただの緑ではなく、緑へとして新生してくる瞬間の生まれたばかりの緑。萌芽としての緑色。...
「ファッションとアート 麗しき東西交流」展@横浜美術館
「ファッションとアート 麗しき東西交流」展が、4月15日(土)から6月25日(日)まで横浜美術館にて開催されます。 明治維新後の19世紀後半から20世紀前半のファッションと美術にフォーカスを当てた展示。 東と西との驚きの出会いと受容、そして美として顕れ出たもの。本当に美しく...
岡本太郎「神秘」二玄社 (2004年)
岡本太郎の「神秘」二玄社 (2004年)という写真集。 写真も文章も岡本太郎だが、本当に素晴らしい本だ。 被写体の質に対して、岡本太郎も同等の質の言葉と写真とでレスポンスしている。 岡本太郎は、芸術や人間の最も原始的な形態を、あらゆる角度から表現しようとしている。...
岡本太郎「忘れられた日本―沖縄文化論」(1961年)
岡本太郎の「忘れられた日本―沖縄文化論」(1961年)。 古代の息吹きと霊性とが、岡本太郎の器を介して溢れだす素晴らしい本だ。 1961年当時の本は写真も多いが、文庫版では多くが省略されていて残念だ。 1961年の時点で、既に日本の古層は失われつつあり、その断絶を岡本太郎は...
UA Live@横浜市開港記念会館
坂本龍一さんのワタリウム美術館で聴いた「async」は至福の時間だった。 しばし余韻が日常まで響き渡った。その勢いで長大な感想も書いてしまった程だ。それほど深く揺さぶられた。 →○「坂本龍一設置音楽展 Ryuichi Sakamoto...