

『広報かるいざわ』2022年3月号:連載17回目(最終回)
毎月はじめに書いている広報かるいざわの記事。 この3月号で最終回。 医療と芸術のことを、再度書かせてもらい、最終回にしました。 最後に、「今号で連載は最終回です。お読みいただき、ありがとうございました。」と書いてあるのですが、...


「殺すな」(岡本太郎、1967年ワシントンポスト)
ベトナム戦争のとき、日本のベ平連が「ワシントンポスト」紙に出した、「殺すな」の文字を書いたのは岡本太郎。1967年ワシントンポスト紙。 成熟した国かどうかのひとつの基準は、「人を殺してはいけない」ということが理屈なく当たり前に通るかどうか、にあると思う。それは国だけではなく...


白い世界
大雪がふると、白い世界に様変わりする。 どんなに雪に降られて積もらて強い圧で押しつぶさようとも、生命は光を求める。 ツララも、時には刃だが、 場所次第で粘菌のような挙動と造形。 雪に指す影は、 影なのに黒や闇に見えないので不思議だ。...


伝統と創造シリーズ vol.12「藪の中」@セルリアンタワー能楽堂
感染症が劇化する直前、TOKYOに見に行った舞台での、RealTokyoに書いたReviewです。 セルリアンタワー能楽堂での「伝統と創造シリーズ」は、能楽堂をコンテンポラリーダンスの振付家がどのように解釈するかを問う企画で、2008年から続いています。...


ル・ボン「群衆心理」(講談社学術文庫)
ル・ボンは「群集心理」という本の中で、「群衆心理」の特徴を何個か挙げている。 (1)匿名性(自己の言動に対する責任感と個性がなくなる。無名性、無責任性) (2)被暗示性(暗示にかかりやすくなる。場の雰囲気に従う) (3)感情性(感情的になる。一人ではなく大勢の人と一緒にいる...


目覚めのときに
朝起きる。 目覚めの瞬間、喉に違和感が! 1秒後にはやはり異常ないことに気づく。念のためうがいをする。やはり大丈夫だと、ホッとする。 という異常な暮らしを2年近く続けていると咽喉世界への親近感が湧き、常に外界の窓としての口の中の粘膜世界への気遣いや思いやりが生まれます。...


広報かるいざわ「固有の健康を発見する」
あまりに仕事が多忙きわまり、現実世界に没頭しすぎ、ネット空間がおざなりに。 今月号の広報かるいざわ、以前の記事と一部重なってますが、ご愛嬌、としてください。軽井沢健診の記事も書いているので二月は二本立て。 次の三月号で、広報かるいざわでの長期連載も一度終了になります。...


鹿教湯温泉 鹿が教えてくれた温かい泉
鹿教湯温泉。 鹿が教えてくれた温かい泉。 湯治場。湯で治る場であり、湯が治す場。 →●信州 鹿教湯温泉 | 長野県上田市 観光客も少なくて、ほっとする温泉場、 泉質は素晴らしく、江戸時代の賑わいのようなものが、空気の粒子に予感のように残っている土地で、素敵だった。...


唐招提寺御影堂障壁画展@長野県立美術館
長野県立美術館に、東山魁夷さんの描かれた唐招提寺御影堂障壁画を見に行った。 実物を奈良の唐招提寺から運んでいて、圧巻だった。建築家のような精密な絵の設計図としての下書きもあり、デザイン画の要素もあるのだなあ、と改めて。 長野県立美術館もリニューアルオープンされたようで今後の...


「美術手帖」2022年2月:特集 ケアの思想とアート
美術界からの誕生日プレゼントのように、「美術手帖」2022年2月:特集 ケアの思想とアート を受け取りましたー。 巻頭にて、稲葉俊郎×田中みゆき「アートにみるケア、ケアにみる創造性」という対話をしております。 アート(芸術)にもケア(医療・福祉)にも興味がある方には必読本。...