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「グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか」あすなろ書房 (2021/9/8)

松本紹圭さん!が翻訳した、ローマン・クルツナリック「グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか」あすなろ書房 (2021/9/8)という本。

すごくいい本です。

このタイトルである「よき祖先」というのがとても響く。 原題は『The Good Ancestor: How to Think Long Term in a Short-Term World』


自分も人間の生命を考えるには、生命の数十億年の歴史を考える必要があると思っています。

そもそも、人の身体はそうした数十億年の歴史を背負っています。人類のことだけではなく『生類』の問題として伝染病の問題を考える必要もあります。ウイルスは生命としては祖先にあたるのですから。いづれにしても、長期思考が必要な時代です。


22世紀の時代を考えることは、100年後のことを考えること。

それは、自分が死者の側に回って生者を見たとき、「祖先」になったとき、わたしたちは「よき祖先」になれるのかという問いでもあります。 能楽を学んでいると、こうした死者から世界を見る作法が身につくのです。



この本では、色んな「長期思考」の例が紹介されていて、とっても励みになるいい本でした。

「よき祖先になる」というのは現代にいいキーワードだと思います。

松本紹圭さんは本職がお坊さんなのに!すごいなぁ。むしろ、僧侶だからこそ、こうした長期思考をされているんだろうなぁ!


とっても共感し続ける本でした。ぜひお読みいただきたいです。

『軽井沢22世紀風土フォーラム』でも、まさにこうした「よき祖先」としての哲学と行動を考えていただけに、シンクロニシティでした。








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