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【GQ読書案内】心と体をねぎらおう。「自分に寄り添うための本」3冊

編集者で書店員でもある贄川雪(にえかわゆき)さん。




として、わたしの著作をご紹介いただき、ありがとうございます!

本を扱うプロ中のプロにご紹介いただけて光栄です!






贄川さんがされている本屋plateau books(プラトーブックス)さんは、文京区白山の週末書店さんで、東京に住んでいた時の近場でおどろきでした。

今度都内に出る時にぜひ立ち寄ってみたいと思います。




本屋plateau books(プラトーブックス)

建築事務所「東京建築PLUS」が週末のみ営む本屋。70年代から精肉店として使われていた空間を自らリノベーションし、2019年3月にオープン。ドリップコーヒーを味わいながら、本を読むことができる。


所在地:東京都文京区白山5-1-15 ラークヒルズ文京白山2階(都営三田線白山駅 A1出口より徒歩5分)

営業日:金・土・日・祝祭日 12:00-18:00 

WEB:https://plateau-books.com/

SNS:@plateau_books




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●稲葉俊郎『ことばのくすり 感性を磨き、不安を和らげる33篇』(大和書房、税込1,650円)

ことばのセラピー

著者の稲葉俊郎さんは、山形ビエンナーレの芸術監督を務めるなど、芸術や民俗学、農業などの分野との対話を試みながら、科学だけに依拠しない医療のあり方を模索している医師だ。本書では、死への不安を和らげたり、ありふれた単調な日常を新鮮に感じられたりするような33篇のエッセイが“処方”されている。

ことばには不思議な効用がある。日々、私たちが当たり前に行っている歩行や食事といった行動が、稲葉さんによって「ことば」にされると、それが特別なことだったのだと知り直せるからだ。たとえば「眠り」だって、次に目覚められる保証はない。単調に繰り返している行為とは、あらためて考えればじつは奇跡の連続であり、それを行っていること自体がとてもすごいことなのである。

毎日大量のことばを浴びていると、気づかないうちに、つらい事件のニュースや心ない表現に疲弊してしまう。あるいは、強い刺激がないことばには、心が動きにくくなっているかもしれない。本書で行われる「ことばのセラピー」は、そんな感性をほぐし、心をねぎらうためのツールになるのではないだろうか。




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