あなたにとっての「くすり」とは?/山形ビエンナーレ2022体験記「おくすりてちょう」をつくるワークショップ(real local 山形)
山形ビエンナーレ2022での「おくすりてちょう」をつくるワークショップ。
real local 山形 の記事です。
記事のまとめ(井上春香さん)、写真(写真:伊藤美香子さん)、すべてが素晴らしくて感動~!
記事を書いている井上春香さんは、もともと、アノニマ・スタジオ編集部にいたようで(しかもそれは私が描いた赤盤(いのちを呼びさますもの)+青盤(いのちはのちのいのちへ)がきっかけとのことで)、さすがアノニマ・スタジオ!と思ったのです(わたしも3冊も著作出させてもらってますし)。
山形に行けなかった方も、ぜひお読みいただければ~。
(写真:伊藤美香子さん)
●【Web】2022/10/20:あなたにとっての「くすり」とは?/山形ビエンナーレ2022体験記「おくすりてちょう」をつくるワークショップ(real local 山形)
(本文より)
薬と毒は紙一重。 「ことば」の重要性を考える
「僕としては、薬というものを病院や医者が独占していること自体に違和感があるんです。薬局で出されるものだけじゃなくて、もっと自由に考えていいんじゃないかと思っていて。
たとえば本を読んだときに、僕はけっこう言葉を抜き書きをするんですけど、それって自分にとって薬になるものだから書いているんじゃないかと思うんです。
言葉には現実を動かす力があります。良くも悪くも、言葉から影響を受けているのが人間だと思っているので。
ただ言い方を変えると毒にもなるんですね。薬と毒っていうのは紙一重。だからこそ言葉には責任を持たなくちゃいけないし、すごく真剣に扱わなければなりません。それに、薬だって命を救うものもあれば命を絶つものもあります。この展示では、そういったことも考える機会になればうれしいです」(稲葉さん)
言葉は薬。使い方に注意しなければならないというのは、薬のパッケージ裏にある「用法・用量を守って正しくお使いください」と同じこと。もしかしたらSNS疲れなどというものは、言葉の過剰摂取ともいえるかもしれません。言葉にふれて心が病んでしまったら、それは正しい薬とはいえないのです。
この「おくすりてちょう」は、自分にとって力になる言葉を書き込める、ひとつのプラットフォームでもあるといいます。
その時々で心に響いた言葉や支えになった言葉は、心に効く「くすり」となって、お守りのような存在になってくれるはず。自分にとっての「言葉のくすり」を、ここにたくさん集めていきたいと思います。
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