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デイヴィッド・ホックニー展@東京都現代美術館

デイヴィッド・ホックニー展@東京都現代美術館を見に行く。





1960年台初期の頃の絵は、確かにすごかった。

霊感に満ちた世界をカリフォルニアの強く透明な光で覆っているようで、鳥肌が立つものだった。その後の肖像画も実在感があり、迫力がすごい。キュビズム、特にピカソの影響を強く受けた時期や、中国絵画や日本画のフラットな絵巻物のような視点を絵画や写真などの表現に導入しようと挑戦している姿にも、高いセンスですべて自分のものにしていた。


最後のiPad絵画は確かに圧巻ではあった。特に遠くから見たり、Web媒体やデジタル画像には親和性が高い。ただ、実物を近くで見るとやはり印象が異なり、あまり迫力はなかった。(ここだげが写真撮影可ゾーン)








以前横尾忠則さんとお会いした時、アンディウォーホールの話になった。「霊性のあるアーティストが、霊性を消した作品を作ったところにウォーホールのすごさがと価値がある。」と評されていて、わたしはウォーホールの本質ズバリの評にうなったものだ。晩年のデイヴィッド・ホックニーも、そうした境地に行っているのか?とも。それにしても色彩感覚はやはりすごく、光を間接的に直接的に描き続けた画家だからこそ、なのかもしれない。


初期のデイヴィッド・ホックニーの絵画は実物を初めて見て、その霊感に満ちた絵は生の絵を見る価値があるものだ、行ってよかった、と改めて思う展示でもあった。



東京都現代美術館にて。11月5日まで。



デイヴィッド・ホックニー展

会期:2023年7月15日〜11月5日

会場:東京都現代美術館 企画展示室1F/3F

住所:東京都江東区三好4-1-1






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