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図Yカニナ『沖縄に六日間』の帯文+帯文のあれこれ

謎の新人作家?!でもある図Yカニナさん。 ネットで文章を読んで、疾走するような文体が気に入って楽しみに読んでいたのですが、『沖縄に六日間』という本(と言ってもISBNなしなので普通の本屋では買えない?)を出されて、僭越ながら推薦のことばを書かせていただきました。 お子さんがいる女性が読むと共感の連続で、育児で忙しい中でもスルスル読めると思いますので同世代の方はぜひ。 全文はサイトに掲載されてます。 書籍はネット販売や、一部の面白い本屋さん、雑貨屋さん?(タコシェ(東京)、ハトブックス(栃木・ドライブイン茂木 内)、本のあるところajiro(福岡))での取り扱いです。





----------------------------------------------------------- 記憶の転生

言葉が溢れている世界の中で、わたしはあまり言葉に触れたくない。疲れるからだ。しかし、図Yカニナ氏の著書は疲れない。ふと一文読んでしまうと、次の一行へ、次の一行へ、と思わず読み進めてしまう魔力がある。 面白くない文章は、読もうと思っても読めないものだが、面白い文章は、読もうと思わなくても読めてしまう。優れた書き手により、読書は能動と受動が入り混じった愉楽の境地へと昇格する。作家は言葉の魔術師と化し、日常の些細な一つ一つの出来事に突っ込みを入れていく。そこで読み手に湧き起こる小さな共感が、体のあらゆる細胞を刺激しながら、愉楽の読書体験へ誘うだろう。日常で忘れ去られる些細な記憶は、言葉やイメージの力で文章として転生し、あなたの中に入り込んで第二の人生を送るのだ。 読後には、日々の些細なことをもっと言葉で掘り起こして共有して共感し合い、「おもしろき こともなき世を おもしろく」生きていきたい、と思うのではないだろうか。言葉は、そうして人を幸せにするのだ。

稲葉俊郎(作家、軽井沢病院院長、山形ビエンナーレ芸術監督) -----------------------------------------------------------


●図Yカニナの店 https://zuycanina.stores.jp/



 

帯文に関して。

わたしも帯文や書評を頼まれてもなかなか書ける自信がないこともあるのですが、ちょうど心に余裕があるとき(本職が忙しくないとき)には積極的にさせていただいています。(帯文の方がコピーライトのようで難しい気がする。書評は感じたことを書くだけなのでそれほど難しくないが、やはり面白い!推薦本書きたい!と思う本を自発的に書きたいもので。)





→本当にすごい本。今公開されている「君たちはどう生きるか」の映画はかなり謎が多く、駿さんの無意識を解明しがいのある映画とのことですが(まだ見てません)、渡辺さん(美術キュレーターで映画監督でもある!)の駿作品への深い読み込みは狂気一歩手前で、すさまじいです(汗 そんなキワキワのキレキレの本なので僭越ながら帯文書かせていただきました。

→●November 15, 2021





→一条真也さんは株式会社サンレー代表取締役社長でありながら、激務の中で膨大な本を読み映画を見て、日々膨大なブログ(一条真也の新ハートフル・ブログ)と本を書き続けている知の巨人です。「葬儀」をテーマに、古今東西のあらゆる神話・宗教・文化人類学などを駆使して書かれたこの本は葬送文化を語る上で金字塔となる本です。

●December 11, 2017

●December 12, 2017

→文庫化記念で再掲。帯にも書きましたが1冊で100冊分の本です。





→何かと閉鎖的な医療業界。大きな病院こそ、たくさんの患者さんがいるのですが、巨大組織になればなるほど小回りが利かない。医療者だけではどうにもできない!という現状の中で、認定NPO法人スマイリングホスピタルジャパンは、長期入院のお子さんたちにアーティストが出張してくれて、色々と楽しい時間をつくってくれます。病気の事だけではなく、もっと楽しいことを感じて1日を過ごす貴重な時間を作ってくれます!

わたしも東大病院時代になんとか東大小児科にスマイリングホスピタルジャパン(SHJ)の活動を紹介して導入出来まして、東大病院勤務時代の数少ない?誇れる仕事です。

まさにコロナ禍の医療業界で最も必要とされる仕事!

ここ最近SHJの活動が注目されているのか、先日の信濃毎日新聞でも、大きな広告が出てました!


→●June 8, 2021







一つの本を創り上げる、っていうのは並大抵のことではなく大変なことです。多くの作者の方々が言葉にはできない心の底からの思い、魂の祈りのようなものが、読み手の方に伝われば、書き手は本望かと思います。





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