竹内整一 『「おのずから」と「みずから」 ――日本思想の基層 』(ちくま学芸文庫:2023)
大学生時代、東大倫理学教室の大学院生のゼミに潜り込んで、哲学、宗教学、倫理学を学んでいました。
当時、一番お世話になった竹内整一先生の本がちくま学芸文庫に。
平成15年のあとがきに、まだ学生だったわたしの名前まで謝辞にいれてくれた光栄。
当時は本郷三丁目の白糸や白木屋で朝まで徹夜しながら、先生たちと哲学談義をしていたのもよき思い出。
よくもまあ学生の戯言に真剣に付き合ってくれたなあ、と感謝しかないです。
おのずからとみずから、さようなら、、、こうしたありふれた日本語を入口にして、深く深く掘り続けていけば、あらゆる哲学や宗教観と地下水でつながる。物事の表面ではなく、他者にかまわず真相や核心や本質を追求し続ける。
そうした姿勢は、こうした先生たちから「おのずから」と「みずから」のあわいの中で学んだことです。
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