11月30日+12月1日、スパイラル聲明コンサート「千年の聲」@青山スパイラルガーデン
11月30日+12月1日、青山のスパイラルガーデンでのスパイラル聲明コンサート「千年の聲」、ぜひ足をお運びいただきたい!
仏教での聲明(しょうみょう)は、能楽の謡曲のように、声の波動・振動そのもので非言語的なものを交換し合う、太古の言語表現が残された非常に稀有なものです。
意味としての「言葉」の手前にある、音そのものの振動で伝わる「ことば以前」の「聲(声)」の力、とでも言いますか。
そして、青山のスパイラルという渦巻き状の空間!
そうした場と声や音そのものと参加者同士で響きあう空間は、ぜひ会場で体感していただきたいものです。
現代音楽の作曲家でもあり表現者でもある宮内康乃さんの作品は、常に原始の音楽の原点を含めながら未来を感じる、素晴らしい活動ばかりです。
2017年のアンサンブルズ東京にて、UA+稲葉俊郎として、東京タワーでパフォーマンスをしたことがあるのですが、その時にも宮内康乃さんに全面的にお手伝いいただき、本当に感謝しています。宮内さんには足を向けて眠れません!
今回の宮内康乃さんが作曲された作品は、752年東大寺大仏開眼供養のときに唱えられた唄!と、2011年の東日本大震災を機に作曲した新作聲明「海霧讃歎」と「海霧廻向」を織り交ぜ構成した、時空を超えた作品です。
こんな離れ業をサラっとこなすセンスの持ち主は、宮内康乃さん以外にいません!
青山のスパイラル!ぜひ見に行って体感していただきたいです。
自分も、11/30火曜の会に聞きに行きます。
まことに僭越ながら、出演者やプロデューサーのみなさんに加え、稲葉も入り混じって対談している動画もあります。事前に動画を見つつ、期待で胸を膨らませながら、ぜひ見に来てください!
期待を上回る未知の衝撃があると思います。
■ 開催概要
スパイラル聲明コンサート「千年の聲」
日時:2021.11.30(tue) -12.1(wed) 開場20:00 開演20:30
会場:スパイラルガーデン(Spiral 1F)
チケット: 全席自由(入場整理番号付)前売 5,000円/当日 5,500 *税込
取扱い:カンフェティ
電話予約 0120-240-540(平日10~18時)
スパイラル公式YouTubeチャンネル(jp SPIRAL)にて、初めての人にも分かる「声明」の解説と、癒しやアートとしての声明の魅力についてのトークセッション(part1~4)を公開しております。
主催|NPO法人魁文舎
共催|聲明の会・千年の聲
企画協力|スパイラル
企画プロデューサー|花光潤子
制作|NPO法人魁文舎
宣伝美術|井原靖章
出演|声明の会・千年の聲
構成・演出|田村博巳
作曲|宮内康乃
参考までに、こちらは高知公演のもの。
●声明の会・千年の聲 聲明コンサート「祈りの聲」高知公演
●スパイラル聲明コンサート「千年の聲」四箇法要『花びらは散っても花は散らない』PV
「千年の聲」トークセッション「聲の波動」:新井弘順(真言宗豊山派宝玉院住職)、宮内康乃(作曲家)、稲葉俊郎(医師)、モデレーター:小林裕幸、花光潤子(→spiral Web)
■Part1.「声明」スパイラル「千年の聲」
■Part2.「医療と芸術」「聲のちから」
■Part3.「千年の伝統と現代性」「世界と繋がる声明」
■Part4.「海霧讃歎」「海霧廻向」
●2021/11/30+12/1:スパイラル聲明コンサート「千年の聲(こえ)」:四箇法要『花びらは散っても花は散らない』(出演|声明の会・千年の聲、構成・演出|田村博巳、作曲|宮内康乃):「千年の聲」トークセッション「聲の波動」:新井弘順(真言宗豊山派宝玉院住職)、宮内康乃(作曲家)、稲葉俊郎(医師)、モデレーター:小林裕幸、花光潤子(→spiral Web)(Part1.「声明」スパイラル「千年の聲」、Part2.「医療と芸術」「聲のちから」、Part3.「千年の伝統と現代性」「世界と繋がる声明」、Part4.「海霧讃歎」「海霧廻向」)
スパイラル聲明コンサート「千年の聲」と関連して。
白川静先生の著作より。
まさに、こうした世界をスパイラルの劇場にて。
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「聖」「言」「音」
●中国では人間性の最も完成された状態を「聖」という。
神の声を聞きうるものを「聖」と呼んで尊んだ。
神と人の道はすでに絶たれていたが、心の精爽なものには、なお交通の路が残されていた。
●言は辛と口(サイ)に従う字。口(サイ)は祝詞の器。
音は言の口(サイ)に、神のあらわれを示す。
それは人の「うけひ(誓約)」に対する神の「おとなひ」、すなわち神の応答である。
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「意」「闇」
●神にはことばはない。
ただ「音ずれ(訪れ)」によって、気配が察せられるのみである。
神意はその音ずれによって推し測るほかはない。推し測ることを「意」という。
●音は「喧響(おとなひ)」であり、「沸騰(わきあが)る」ものである。
風雨の夜は、自然全体が「おとなひ」となり、「沸騰(わきあが)る」響きを発する。
夜は音の世界であった。それは「暗」・「闇」のような字に示される。
神は幽暗を好んだ。
闇こそ神の住む世界である。
問は神に申す言葉である。
門は神の住むところの廟門であった。
神意を尋ね、それに応える神の応答が「闇」、すなわち「おとなひ」である。
白川静『文字逍遥』『漢字の世界2』より
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