雅楽
先日は、お声かけ頂き、皇居内に雅楽を聞きに行った。
雅楽を聴くと、あらためて音の重なり合い、響きの美しさに感激する。
日本の文化は、ペルシア、インド、中国、朝鮮、、、あらゆる文化を経過して絶妙にミックスされて到達してきているのだなぁ、と、先人の偉大さと前衛さに感じ入る。
現代音楽が再発見した音響の本質を、雅楽はすでに表現していると、改めて再発見する音楽体験だった。
空間全体への気配り、順番や配置、左右など、あらゆるところに気が配られている。
2階には装束や仮面、楽器も展示されていた。
自宅でもふとしたときに雅楽を聴くと、空間が一掃されて浄化される気がする。新年など、新しい区切りの時にはふさわしい響きだと思う。
LPで聞く「雅楽」は格別。
皇居は、東京という電子空間の中で「空」であり「無」であり「虚」の空間を作っている。
中心にこうした「中空」の構造があることで、東京と言うカオスな都市の全体は均衡を保っている。