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EGO-WRAPPIN' live@新宿文化センター

EGO-WRAPPIN' live tour "ニューロマンサー 黄金色の夢奏家たち 2"@新宿文化センターに行ってきた。 相変わらず素晴らしかったー!

「水中の光」の冒頭のピアノ音を聞くだけで、パブロフの犬の条件反射のように、いつも泣ける・・・・・。

EGO-WRAPPIN'がなにが、すごいのか。なにが、素晴らしく、唯一無二なのか。

改めて思ったのは、やはり生演奏での楽曲のレベルの高さだ。

自分はJazzが好きだ。ビルエヴァンスもセロニアス モンクもマイルスデイビスも、、、あらゆるレコードを好んで聞いている。 同時に、女性ボーカリストのJazzも好きだ。エラ・フィッツジェラルドもビリー・ホリディもサラ・ボーンもニーナ・シモンも、、、あらゆるレコードを好んで聞いている。

Jazzは、そうしてInstrumentalと、ボーカリストの歌声、別々に独立してどちらかがすごいのは多いのだが、二つが高い次元で共存しているのはEGO-WRAPPIN'くらいだ!

EGO-WRAPPIN'のすごさは、Jazzの楽曲(森さんのセンスがすごい)と、良恵さんのボーカル(声の浸透力がすごい)とが、独立しながらも入り混じり、両者が共に共存しあいながらかけあわされているのだ。こういうグループは、世界広しと言えども、見かけない。

メロディーラインの中には、Jazzの要素だけではなく、歌謡曲やノイズやクラシックを含めた、あらゆる音楽的な要素が独自の手法で立体的に折り込まれている。 生で演奏を聴くことがほんとうに贅沢なグループだ。

複数の楽器の音が重なってカオスとなり、その一部として、良恵さんの歌声が参加しているときもあれば、そうした音の洪水の中から波動砲のような強さで良恵さんの声が突き抜けて浮かび上がってきたりする。 そうして、楽器と歌声とが、時には互いに反発したり競合しあいながら、時には歌声が全体の音楽をリードして一団をグイグイと引っ張りながら、質の高い楽曲がこれでもか、これでもか、と続くのだ。

今回も大満足だった。

森さんのギターも本当にかっこよかった。弾いているスタイルもかっこいいんです。

そして、ボーカリストの良恵さんが小爆発を繰り返しながら、時に大爆発に至る活火山のようになったかと思うと、時には静かな湖面のようになる。自由自在に移り変わる有様にも改めて感動した。

ただ、基本はマグマの爆発のようであった。

今はニューアルバム制作中とのこと。 新曲も小出しに公開されて、うれしい。

みなさんも、ぜひ生音を聞きに行ってほしい。震えますよ。

P.S. レトロで雰囲気のいい新宿文化センター。 そこに置いてあった芸劇Buzzを呼んでいたら、野田秀樹さんと中納良恵さんの対談が。これまた面白かった。

良恵さんは、音楽に限定せず常にアンテナを張り巡らせてあらゆる素材を滋養として進化し続けているのが本当に素敵だ。変幻自在、自由自在、融通無碍な在り方は、そうした好奇心に裏打ちされたものなのだろう。

良恵さんも森さんも、GOSSIP OF JAXXも、ほんとうに素敵なバンドだ!

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