「いのちの交歓-残酷なロマンティスム-」@國學院大學博物館
國學院大學博物館に、「いのちの交歓-残酷なロマンティスム-」を見に行った。 すごかったー!!!たまげたーー!!
こんな素敵な展示が無料なんて。信じられない。
「音のいのちを考える 雲龍(笛奏者)× 三上敏視(音楽家/神楽・伝承音楽研究)」のトークイベントも参加。すごくよかった。
「いき」をすること、「いきる」こと。
「おと」として見えない「いき」が顕在化してくる。
会場の展示物と響きあう音の世界に身をゆだねた。
この展示のキュレーションをしている石井匠さん(國學院大学博物館学芸員・岡本太郎記念館客員研究員)によると思われる展示のキャプションが素晴らしい!!
すべての作品を、生命あるいのちある人格(モノ格?)ある存在として扱っている。
「いのち」は、そこにあるものではなく、万物から見出すものだ。 それは人間でも同じ。自分自身でも同じ。 奥深くに働いている「いのち」を見出さない限り、その真の力は自分自身と重ならない。 そうした思いも込めて、自著「いのちを呼びさますもの」というタイトルはつけた。
音も同じ。音は万物から聞き取るもの。 美も同じ。美は万物から発見するものだ。 すべては常にいまここにあるもの。
だからこそ、自分という存在がこの世界に生まれ落ちたことで、
万物と自分とが、
反応し、交感し、交歓し、交換する。
混ざりあい、響き合い、重なり合う。
愛に満ちた素晴らしい展示だった。
こういう方が学芸員としておられることに、激しく勇気をもらった。
交感し、交歓し、交換したのだろう。
本物の岡本太郎の絵画をこんな身近に見れる機会はなかなかない。 岡本作品と生々しい古代のモノとを対峙させ対決させ感応させ、太郎作品からも新しい魅力を引き出そうとしている。素晴らしい!!
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石井匠さんとは、2/9金曜に銀座ツタヤ(GINZA SIX 6F)でトークさせてもらうのが楽しみだ。
自分は岡本太郎に大きな影響を受けた。
というよりも、
自分の中では一体になっていると言っても過言ではないほどだ。
血となり全身を循環し、肉となり体を構成してしまっている。
自分の細胞に、地層のようにしみ込んでいて、分かちがたいほどだ。
國學院大學博物館での「いのちの交歓-残酷なロマンティスム-」も常設展も、一部写真OKでした。
すごいエネルギー。
土偶や縄文土器なんかも、本当にすごいんです。 本物の実物から放たれるものに、圧倒されます。
土偶即宇宙。
埴輪も愛と謎。
國學院大學博物館の常設。さすが國學院。古事記!!(個人的には「こじき」ではなく、「ふることふみ」と呼んでいただきたいです。) 本居宣長先生(大ファン)の古事記伝も。
興奮してはしゃぎすぎました。
2018年2月25日(日)までやっています。渋谷、恵比寿、表参道、そのちょうど中心点近くの場所。 すぐ近くには塙保己一史料館・温故学会まである!!(ヘレンケラーが激しく尊敬していた人です。以前、ブログにも書きました。)
空間全体から色んなものを感じられるすごい展示。 ほんとうにお薦めです!!
●いのちの交歓-残酷なロマンティスム- 日時:2017年12月16日(土)~2018年2月25日(日) 場所:國學院大學博物館 →WEBサイト
■2018/2/9(Fri)(19:30-21:00):
【トークイベント】《銀座美術夜話会―もっと展覧会を楽しむために 第7話》稲葉俊郎×石井匠 『いのちを呼びさますもの』刊行&「いのちの交歓」開催記念
芸術はいのちを呼びさます
対談:稲葉俊郎&石井匠(國學院大學研究員、岡本太郎記念館学芸員、「いのちの交歓」展企画者)@銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE(GINZA SIX 6F)(東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX)
→Web