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SWITCHインタビュー 達人達「松本幸四郎×草間彌生」

NHKのSWITCHインタビュー 達人達「松本幸四郎×草間彌生」の回。

すごくInspireされる素晴らしい回だった。

草間彌生さんの存在の力。

絵を描いて描いて描き続け、社会や自分自身と闘い続けた人生。

88歳とは思えないほど、力が溢れている。そこに身体がおいつていないかのように漏れ出ていた。

自分自身との闘争の結果として産まれたもの。絵になったり、人格になったり、人生になったりする。

草間屋さんは、今は世界的に認められている存在だが、

理解なき社会から承認されるためにも戦った若い時期もあっただろう。

ただ、今はとにかく自分自身に挑むため、自分自身の中にいる複数の自分の分身との闘いや対話のために描き続けているようだった。

異次元の境地から、人生最後のメッセージをこの世に送信しているかのように。

彼岸の地に立つ人特有の目つきは健在であった。

松本幸四郎家の三代襲名として歌舞伎座の「祝幕」デザインを、草間さんに依頼したことが、この対談のきっかけになっていたようだ。 ほんとうに素晴らしい祝幕で絶句した。

生命の根源をのぞき込んでいるような絵画でありデザインであり造形。

それは、まさに草間さんが正気と狂気のはざまで、有と無のはざまで、生と死のはざまで、創造することでしか極限のバランスをとりつづけることができない人生からしか生まれえないもの。

悲しみも喜びも包み込んだ、未知と謎と神秘に触れた素晴らしい形と色だ。

人間の心が、意識と無意識とに別離していない時期の、意識と無意識が抱擁したようなフォルム。

新宿弁天町にできた草間彌生さんの美術館、むんずむんずと、無性に行きたくなってしまったのだった。

場所は、東京都新宿区弁天町178。

178(いなば)の文字が。

行こう。

YAYOI KUSAMA MUSEUM 草間彌生美術館( 東京都新宿区弁天町178)

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