東村アキコ「かくかくしかじか」
病院での当直中に、東村アキコさんの漫画「かくかくしかじか」全5巻を一気読み。泣けたー。(当直中って、突然電話かかってくるんで、なんとなく気がはって寝れないんですよね。いつも徹夜してます。翌日もそのまま仕事ですから、ヘロヘロですが・・・)
東村アキコさんが高校生時代に、美大を受験する。
その時の、破天荒な美術教師との愛と格闘にあふれ出た日々を描いたリアル青春漫画。
ギャグセンスも抜群で、笑いあり、涙あり、すごい作品。ぜひ読んでほしいーーー!! 天才東村アキコさんが、宮崎西高の人だったとは!
彼女の天才っぷりは、NHKで浦沢直樹さんがときどきやってる漫勉で思い知らされた。
それにしても美大生の生態や生活がよくわかって本当にほんとうにおもしろかった。
センター試験を選択肢の設問だけで解き、さらにダウジングで的中率を高める、という魔術的、天才的な手法に笑った。
とにかく。
愛にあふれた漫画だ。
それは、あらゆる愛。美への愛、人間への愛。すべて。
最後が、もう胸をひっかきまわされるように、ぐっときた。
何かを呼びさましてくれる素晴らしい漫画。
みんなが、こうしたうら若き青春を、何かに染まる前思い出せば、きっと
一家に一冊!
======= <参考> 2015/9/4 「浦沢直樹の漫勉」 いま最も注目を集める女性漫画家、東村アキコ。 今年、自叙伝的漫画「かくかくしかじか」でマンガ大賞2015を受賞。2014年には「海月姫」が、能年玲奈主演で映画化された。 今回は、初めて挑戦した歴史漫画「雪花の虎」の現場に密着する。漫画界屈指と言われる執筆スピードが、浦沢直樹を驚かせる。また、10人以上のアシスタントを的確な指示で使いながら、人物の表情にとことんこだわる制作スタイルが明らかになる。