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2018年4月27日、ONJQ(Otomo Yoshihide's New Jazz Quinte)@Shinjuku PIT INN

4月27日金曜は、新宿PITINNでの大友良英さんが率いるONJQ(ONJQ 大友良英ニュー・ジャズ・クインテット)のLive、よかったー。ONJQ 13年ぶりの活動再開。

音の温泉に入ったような感じだ。ジャズは一度構築され、フリージャズという形で一度解体されるのだが、そこではもはや音が渦や筒のような果てしない曲線の形になっている。音の濁流の中に身をゆだねていると、皮膚感覚が音の入力だけになってくるからなのか、ふわふわとした宇宙遊泳をしている感覚になってくるから不思議だ。

大友さんのギターも、どうやってどこからこんな音を出しているのだろう?と思えるブーメランのような音(もはや形としてしか表現できない)が幾たびも出てきて、そうした音体験にも驚く。

新宿ピットインは大きさがほんとうに程よく、椅子もあり机もあり、最高に素敵で大好きな空間だ(地下なのでタバコなどの換気が悪いのだけが苦しいのだが)。

大友さんの18番である久しぶりのフリージャズの爆発を見れて、最高の時間だった。 そして、ジャズという世界の奥深さをも感じた。生の体験に勝るものはない。

ジャズには名曲はなく、名演奏しかない、そして、名演奏には必ず日付が刻印されている、というようなことを誰かが言っていたが、まさにそういう世界なのだ。

GW前、 2018年4月27日、ONJQ(Otomo Yoshihide's New Jazz Quinte)@Shinjuku PIT INN  での体験として、全身に刻印されたのだった。

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Youtubeには、むかし自分が最初にONJQに衝撃を受けた音源が。独自性の高さに驚いた。

●otomo yoshihide's new jazz orchestra - out to lunch [2005] full album

●Eric Dolphy 'Out To Lunch!' (Eric Dolphyのこの原曲を、大友さんがフリージャズにアレンジしているのです)

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