二科展@国立新美術館
国立新美術館に二科展を見に行った。 木戸征郎先生という、熊本高校時代の美術部の先生(二科会の幹事でもある)が絵を出されているから。ただ、自分は高校時代に美術部ではなく将棋部で、美術とは無関係だったが単に気が合うということでよく美術の部屋に遊びに行った。
木戸先生はすでに80歳だがいつも元気でかくしゃくとしていて、見習うことばかりだ。 今回の絵も、なまめかしく、色気のある生きた絵で、80歳にしてこういうイメージ世界と常に対話をしているとはすごいことだ。
二科展は日本で最大級の絵画展でもあり、膨大な絵をシャワーのように浴びて歩いた。
こうして美術を愛する人たちが増えれば、きっと世界は平和になるだろうとも、思った。
彫刻にも、素晴らしいものがたくさんあった。
イメージの海の中で自分のイメージも強く活性化されたのか、新しいことにチャレンジするインスピレーションが沸いてきた。想像するだけで既にワクワクする。頭の中では、すでにイメージが疾走しはじめている。
木戸征郎先生が言い出しっぺとなり、熊本地震で被災した阿蘇郡西原村立山西小学校の小学生がみんなで作り上げた巨大な絵画にも、ぐっとくるものがあった。
国立新美術館のにある「スーベニアフロムトーキョー(SFT)」はすごくセンスがいいので必ず覗く。 今日も思わず素敵な器を購入してしまった(加藤直樹さんという岡山生まれで同じ年の素晴らしい作家の方)。
B1だけではなく1階のショップを覗くと、数冊だけ陳列されている本の中に、自分の著作「いのちを呼びさますもの」もおいてあり!、感動だった。 というのも。
自分はこうしたセンスいい美術館のショップに置かれることを目標として、美しい本づくりを目指したから。美の殿堂と調和するようなほんづくりwイメージを明確に具体的に描けば描くほど、現実はイメージ世界と呼応するようだ。すごくうれしく光栄なことだ。
その後、六本木から虎ノ門にいったついでに、愛岩(あたご)神社に参拝。
火の神をまつってあり、防火の神様。
ここで勝海舟と西郷隆盛が出会い、江戸を一望し、江戸城の無血開城へとつながる重要な会合をしたところ(だったと記憶がある)。
うわさに聞くおそろしく急な階段を一度体感してみたかったので、地球の形を体験するのにいい体験となった。
頂上では、飢えた大勢の鯉がいた。
酸素欠乏をあえぎ、わたしたちの心境(身鏡)を代弁するかのるように。