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朝崎郁恵さんとアニシモフ監督という太陽(てぃだ)

今週末10/13土曜。 奄美の伝説の唄者(うたしゃ)である朝崎郁恵さんと、いつもロシアと日本との素晴らしい演劇の架け橋を見せてくれるアニシモフ監督(東京ノーヴイ・レパートリーシアター)との対談があり、その鼎談のような形で自分も司会としてお手伝いします。

朝崎郁恵さんの存在、たたずまいから発されるものを感じていただきたいです。

そして、うた、というものが持つ奥深さ、そうした古代、神聖さが現代という時代に開かれることを感じていただきたいです。

 

UAさんのうたの師匠でもあり、たましいの師匠でもあるのが朝崎郁恵さん。

「太陽ぬ落てぃまぐれ(てぃだぬうてぃまぐれ)」は奄美群島に伝わるシマ唄の一つで、奄美方言で「太陽が落ちる間際」を意味する言葉。

日本でも、天照大神は女性の太陽神ですが、古代の人たちは、太陽が昇り、沈む、その時の体験こそが、神性を感じる体験だったはずです。太陽そのものが神というより、太陽の体験そのものが、カミとしか言えない体験だった。

--------- 太陽(てぃだ)ぬ落(う)てぃまぐれに 鳴きゅる鳥小(とぅりぐゎ) 加那(かな)が上(うぃ)やあらめ 吾上(わうぃ)やあらめ 時取(とぅきとぅ)らちみりば 加那(かな)が上(うぃ)むあらぬ 吾上(わうぃ)むあらぬ

<現代語訳> 日の沈む間際に 鳴く鳥は 愛する者の身の上(の不幸の前兆)か 私の身の上(の不幸の前兆)か 占わせてみれば 愛する者の身の上でもない 私の身の上でもない ---------

奄美は、歴史を書物で伝えるのではなく、ウタにより人から人へと直接伝える手段をとりました。 まさに、芸術は人を介して生きて伝わっています。

わたしたちが持っている「うた」の概念を一度忘れて、ぜひそうしたことを生で体感する機会として、朝崎郁恵さんとアニシモフ監督という太陽(てぃだ)お越しいただければと思います!

●UA(ウーア)with 朝崎郁恵  太陽ぬ落てぃまぐれ節

●UA Live 2004 Part 15 - 太陽ぬ落ちてぃまぐれ節

ヒトにとって「時間」ってなんだろう(文・写真 UA 2017年11月2日) →こちら、人徳と慈愛に溢れた野村友里さんとUAさんとの対談。 アンサンブルズ東京2017で自分がUAさんとパフォーマンスをさせてもらったときのエピソードで、この「太陽ぬ落てぃまぐれ(てぃだぬうてぃまぐれ)」のこともすこし触れられています。

https://www.asahi.com/and_w/articles/SDI2017103165621.html ------------

(UA) 大友良英さんがディレクションする、アンサンブルズ東京というイベントに、友里も大好きな稲葉俊郎医師とコラボ出演したのだけど、その前日に行った、“声と身体と意識” をテーマにしたワークショップに参加してくれた20名程の皆んなと輪になって、「太陽ぬ落てぃまぐれ節(ティダぬうてぃまぐれぶし)」という神歌を歌うことになったの。その日も朝から土砂降りで、とほほな氣分が拭いきれないままのリハーサルを終えたあと、もう考えるのは止めにして流れに乗ることにしたの。

 本番前のサウンドチェックになって、そうだ! いっそのこと舞台を降りようと。PAも無くして肉声だけで、観客の皆さんも巻き込めるように、東京タワー下の広場の真ん中で輪になって身体を緩めてから、ゆっくり声を出し始めた。するとまあ、雨はすっかり止んで、美術担当のプロジェクトFUKUSHIMA!が震災以降、ずっと縫い合わせ続けている大風呂敷が描く巨大タペストリーの上に立って、またとないようなシアワセな時間を共鳴することができたのだよ。

 歴史や科学の分野では、躍起になって答えや事実を解明しようとするけれど、ほんとはさ、過去や未来の愛し方、もっともっと感謝する方法を勉強するべきなんじゃないかって思う。皆んな、愛について、愛があまりに不確かに感じることが多すぎて、もがいてる。私達人間の過去をすっかり愛して許せるのなら、きっと未来も愛の喜びに満ち溢れていくはず。結局、当然だけど、私達はイマにしか生きられない。だから皆んなドラえもんが大好きで、子供の時は全く夢のように思ってたテレビ電話はすっかり当たり前になったのに、タイムマシンときたら別次元すぎて、いくら過去や未来の答えを調べてみたところで誰も真実を知ることはない。 ------------

■2018/10/13(Sat)(14:00-16:00):『魂の記憶が開かれる時』

朝崎郁恵(唄者(奄美民謡歌手))

レオニード・アニシモフ(東京ノーヴイ・レパートリーシアター芸術監督)対談

(司会:稲葉俊郎(医師))

@青山 ウィメンズプラザ ホール(東京都渋谷区神宮前5-53-67) 申し込み

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