細野晴臣「Cochin Moon」with横尾忠則
誕生日前日に、我が家にこういうレコードが届き、感謝感激雨あられ!!! いやー。うれしすぎる!!!悶絶しました。
「COCHIN MOON (コチンの月)」は、細野晴臣さんの1978年の作品。 横尾忠則さんと共作になってるんです。なぜか?このことを勝手に解説しましょう。
「COCHIN MOON (コチンの月)」は、細野さんと横尾さんがインドに旅をして、インドでの深い深い魂の旅の後に生まれた作品。
もともと細野さんが横尾さんを一方的に好きで、面識もなく突然横尾さん宅を訪れたら、一緒にインドに行く?と誘われてインドに行った、という経緯が。(元々、横尾さんは細野晴臣&イエロー・マジック・バンド「はらいそ(PARAISO)」(1978年)のジャケットデザインが横尾さんのテイストに似ているなぁ、と思い、気にはなっていたようです)。
「COCHIN MOON (コチンの月)」においては、横尾さんが細野さんに霊感を与えた見えないパートナーとして、共作にしているのです。
ところで。
当時の細野晴臣さんのバンド、「細野晴臣 & イエロー・マジック・バンド」と言いまして、
●1976年の「泰安洋行(たいあんようこう)」(通称『ボン・ボヤージュ』)
●1978年「はらいそ」(キリシタン用語で天国のことですね。諸星大二郎の漫画「生命の木」での「おらといっしょに ぱらいそさ いくだ!!」でおなじみですね)
●1978年「コチンの月」(横尾さんと共作名義)
と、音楽史に残るとんでもない流れがあるわけです。
1976年の「泰安洋行」には参加されてないんですが、1978年の「はらいそ」にはすでに坂本龍一さんも、高橋幸宏さんも参加されているわけです。しかも、細野晴臣 & 「イエロー・マジック・バンド(YMB)」なので、「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」前夜、なわけですよ。
1978年に「COCHIN MOON (コチンの月)」を細野晴臣さんが横尾忠則さんと共作で出したあと、細野さんは、「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」という名前だけが降ってくるわけです。どこから来たか?もちろん、それは横尾さんがつながっている先と同じコズミックなアカシックな場所です。 その名前が最初にありきで、何をするのかも決まってないまま、導かれるように高橋幸宏さんと坂本龍一さんが集います。そして、元々は横尾さんもYMOの4人目のメンバーでもあったのです(音楽をやらず霊感を与える存在として)。
YMOの結成記者会見の日(この時ですら、まだやることは決まっていない)、横尾さんはテクノカットにしてスーツまで揃えていたのに、締め切り仕事なんかがあって、会見に出れず、横尾さんはYMOのメンバーにはならなかった。
YMOがドーナツだとすると、ドーナツの穴になつわけですね。これがすべて1978年出来事。このYMOという事件が、この後、世界を動かすわけです。
とまあ。 こうした背景があると、1978年の「COCHIN MOON (コチンの月)」という、細野晴臣さんと横尾さんの共作も、また違って意味として立ち上がってくることでしょう。 そして、この1978年の作品が突如!こうしてレコードとして再販されるとは・・・。
これはもう悶絶しましたね。 横尾さんのジャケットデザインもすごいです。
1978年というと、ちょうど自分が生まれるマイナス一年の出来事ですから、このとき、自分は果たしてこの世界のどこにいたのだろう?と考えると、夜も眠れなくなりますね。
とまあ、書き出すと興奮してしまって取り乱してお恥ずかしい限りですが、 そんな思いで深い作品を誕生日の時期に受け取れるなんて、なんと光栄な!
さて。 当直頑張ります。
●(1976) Haruomi Hosono - Bon Voyage Co. (Full Album)
●Haruomi Hosono and The yellow magic band - Paraiso (Full album)
●Haruomi Hosono - Cochin Moon (Full Album)