Taro Okamoto is the Light for me
雨上がりは、空中に浮かぶ目に見えない微粒子が洗い流されて、光は空中をわが物顔で縦横無尽に突き進み、喜んで空間を貫通しているような気がする。
光が美しい一日だった。
桜も植物も、その光と呼応しているように。
桜の香りを感じながら、岡本太郎記念館の館長である平野暁臣さんの、「岡本太郎記念館の20年」小学館クリエイティブ (2019/1/25)をしみじみと読んだ。
1998年のこと。
大学に合格して、やっと憧れの東京暮らし。その前年から亀戸住まい、市ヶ谷校舎で浪人生活をしていたものの、その時はどこにも行く気が沸かなかった。
1998年、最初に東京生活記念と称して意識的に行ったのが岡本太郎記念館だ。
当時、近くにあったイデー(IDÉE)もすごくお洒落で覚えてる場所。
大学生時代はお金がなく、デートでも缶ジュースを公園で飲んでいた時代、奮発してカフェでコーヒーを飲んだこと、苦みも背伸びも含めて、ビビッドに覚えてる。
岡本太郎記念館の本を読むと、当時の気分を連鎖反応的におもいだす。
記念館も、自分が訪れたちょうど1998年にオープンしてたとは知らなかった。
ずっと前からあったと勝手に思い込んでた。(もちろん、この場所はもともと太郎さんのアトリエだったのだけど)