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『東京フィル・親子で楽しむ“はじめてのオーケストラ』@文京シビックホール

先週末は、≪響きの森きっずプログラム≫『東京フィル・親子で楽しむ“はじめてのオーケストラ』というのに行った。子どもはレコードを愛聴しているし、クラシックのグラモフォンレーベルの黄色いロゴを見るだけで異常に反応するので、生音でのクラシックを聞かせたいと思っていた。

当直明けで30分しか寝てなかったけど、眠いかと思いきや、むしろ過剰に覚醒していて、気持ちを静めるのにちょうどよかった。笑

------------- 出演者 指揮/松村秀明 ソプラノ/赤星啓子 バリトン/晴 雅彦 管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーによるミニオーケストラ -------------

文京シビックの小ホールはこじんまりとしていて親密ないい空間だった。

東京フィルの子供だましじゃない!素晴らしい本物の演奏と、指揮の松村秀明さんの誠実さ。

そして、ソプラノ、赤星啓子さん、バリトン、晴 雅彦さんのユーモアと実力兼ね備えた素晴らしい音楽劇に感動だった。

音楽劇を2歳の子どもは踊っていたけど、音楽劇「みにくいアヒルの子」の内容があまりにジーンと入り込んでしまい、むしろ大人の自分が泣いていた。笑

公演中も、当然子どもは静かにできないので、声だけ聴いていると動物園のように色々ななき声や奇声が聞こえてくる!

ただ、そうした奇声が当たり前の空間でオーケストラを聞いていると、まったく悪くない!という気がした。シーンと静かな空間で聞くのもいいが、ノイズがあるからこそむしろ音に集中できるのは不思議なもので。日常は混沌とした音に溢れているからこそ、その中で立ち上がる秩序のある音楽に、何か生命の誕生のようなものを感じ、人は感動するのだと思う。

出演の皆さんがほんとうにプロフェッショナルで、素晴らしい企画でした!

こういう子供も大人も分け隔てなく参加できるコンサート、もっと開かれてほしいなぁ。

日比谷野音とかでも爆音で子供も含めたみんなでオーケストラ聞きたいなぁ!

ベルリン・フィルが毎年シーズンの最後に野外で行うヴァルトビューネ・コンサートのように野外で聞けたらどんなにいいだろうなぁ。

●チャイコフスキー:くるみ割り人形/花のワルツ(小澤征爾 1993年 ヴァルトビューネコンサート)

●George Gershwin - Rhapsody In Blue [Seiji Ozawa](小澤征爾 2003年 ヴァルトビューネコンサート)

 

響きの森きっずプログラムのHPを見ると、 〇2019年10月20日(日曜日) «響きの森きっずプログラム» 音楽の絵本~吹奏楽~

〇2019年12月21日(土曜日) 栗コーダー&ビューティフルハミングバード クリスマススペシャル2019  《おやこの部》

〇2020年1月18日(土曜日) 響きの森きっずプログラム 人形劇団プーク「スロバキアの民話より『12の月のたき火』」

こうしたプログラムが開催されているみたい。

子どもも気軽に入れる会は、最低でも親が一人、場合によっては両親が二人、さらに場合によれば祖父母も来てプラス四人、さらに友人家族をさそえば、、、という感じで、多くの人が来る可能性を秘めていて、公演としてもむしろ空きが少なくて成功するんじゃないのかなぁ!と、思った。

墨田区の友人からは、すみだトリフォニーでの赤ちゃん~子供向けのコンサートも教えてもらったけど、もっと、こうしたプログラムが増えてほしいし、密かに行われているならば、定期的の情報を知りたいー。

そうすれば、クラシック音楽はまったく新しい世界へと開かれていくと思う。

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