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きのとりこ『やさしい死神』千倉書房 (2019)

ブックセラピストの元木忍さんと話してた時にお薦めされた本。 (元木さんには、以前こういう記事も書いてもらいました。) 音楽のように読んでほしいさわりたくなる素材感……こだわりぬいて医師が書いた医療と芸術の本(2019年7月22日(日))(Amebaニュース)

きのとりこ『やさしい死神』千倉書房 (2019) 一般向けではないかもしれないけど、自分はかなり響いた。すばらしい絵本?画本?だ。

この本は、恵比寿にある寺子屋ブッダの事務局内で販売していた。ここには絵本を含めて素晴らしい本がたくさんで、全部購入できるようですよ。

 

死にたい、と思う時、同時に生きたい、と強く思っている、と感じる。 言葉では死の方が前面に出ていても、命は生と死の相反する力で引きあっているものだから、そういうときこそ、生きる力を強く感じているのだと思う。

周りで死にたい、という人、生きるのが辛い、生きることに絶望した、という人がいたとしたら、この絵本を読むと、そういう人が見えている風景にそっと寄り添える気がします。

生と死と引き合う力、生と死との対話が、絵と少ない言葉の中に込められていて、なんだかジーンとします。

気づかないでも、こうした対話を無意識の中で常にしているのかもしれないです。

絶望と希望、挫折と栄光の狭間で揺り動かされながら、その相反する力を受け止めながら、人は生きていくのですから。

ぜひ、読んでいただきたい絵本。 『真実は劇薬、嘘は常備薬』という言葉を思い出しました。

一部だけご紹介。

ぜひ手に取って本を開いてほしい。

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