山本容子「Art in Hospital スウェーデンを旅して」講談社 (2013)
病院や医療の場にもっと芸術を。
もしくは、芸術の場がもっと医療の場に。
スウェーデンでのホスピタルアート。
山本容子さんの「Art in Hospital スウェーデンを旅して」講談社 (2013)を読むと、 スウェーデンでは「公共構造物は建設費の1%をアートに使わなければいけない」という法令があり、だからこそ医療とアートが自然に融合しているようだ。 100億円の建設費だと、1億円はアートの費用として最初から計上する。
ホスピタルアートに関しては、クローズアップ現代でも特集された(「世界が注目!アートの力 健康・長寿・社会が変わる」(2018年10月17日))、四国こどもとおとなの医療センターの森合音さん(ホスピタルアートディレクター)の活動は素晴らしいなぁ、と思った。 →クローズアップ現代:「世界が注目!アートの力 健康・長寿・社会が変わる」(2018年10月17日))
法律は、わたしたちがイメージする世界へ向けての方向性を大まかに示すためにもあるし、お金もそのための血流のようなものだから、未来社会の明確なビジョンを持って働いてくれる政治の関係者が一人でも多くなるといいなぁと、思う。
税も、そもそもは相互扶助のため、支え合うためにあるものだと思うけど、その根本のところが忘れられている気がする。