top of page

m3「特集 : 医師と2足のわらじ」

医療関係者の方しか読めないかもしれませんが、m3という医療関係者向けのWebサイトがあり、そこでの「特集 : 医師と2足のわらじ」に出ています。


おそらく登録してログイン?しないと読めないと思います。どこかでログインせず読めるといいんですが~!

全4回のWeb配信でした。(見出しが週刊誌的で、やや気になりますが。。。汗)


この特集には、、医師で歌手のアン・サリーさん!も出ていますし、ピアニスト、ジャグリング、ラッパー、弁護士、住職・・など、いろんなキャリアを共存させている医師が紹介されています。


主に若い医師向けに、自由なキャリアを考えましょう、という特集だと思います。そんな面白い、かつ真面目な先生に、軽井沢病院にも来てほしいな、という甘い思いもあります。笑


素敵な先生の応募を、お待ちしています~。



-----------------

●【Web】2022/6/7-6/28:

m3.com 特集 : 医師と2足のわらじ Vol. 119:






-----------------







==========

(第4回目 から引用)

●キャリアを統合してこそ、その人として生きる意味がある

(------医療と芸術を統合させるために歩んできたこれまでのキャリアを振り返って、特に有意義だったと感じられることは何でしょうか。)


やはり、私が大切にしている医療とアートという異なるテーマを矛盾なく同居できていることです。東京大学医学部附属病院の勤務医だった私が軽井沢病院に移るとき、周りからは「なぜキャリアを捨ててしまうのか」と言われました。そのまま東京大学医学部附属病院で専門性を深めれば、地位や名声を得られる可能性もある。なぜそのキャリアを捨ててしまうのかと。


私はそう言われて、逆に驚きました。なぜなら、私はキャリアを捨てたのではなく、キャリアを統合するために東京大学医学部附属病院を辞めて軽井沢という場を選んだのですから。人によっては、それまで歩んできた人生経験と仕事、趣味がバラバラのままで人生の幕は閉じられるかもしれません。でも、わたしは生きる過程の中で、縦糸と横糸を紡ぐようにキャリアを統合して創造していくことで、その人がその人でしかない唯一の人生を生きている。人生の深い意味を発見できるのではないかと、思っています。

例えるなら、夜空でバラバラに見える星を読み取り、星座として読み解くようなものです。自分は、人生の過去と現在と未来とをどのように読み解き創造するかと、考えながら生きてきました。眠りにおける夢を読み解くように。生きていくこと自体が自分の物語を読み解いているような感触があり、人生は映画や演劇のようでなんと面白いんだろうと、思います。


(------大変だったと思われることはありますか。)

今振り返ってみて、大変だったと思うことはありません。渦中にいるときは大変だったと思いますし、どうして自分が大変な目に遭うんだとその時は思ったかもしれません。でも、自分の人生を俯瞰して見ることを忘れなければ、どんな困難にも意味があり、創造的に乗り越えられると思っています。長い人生の一コマですよね。

私が辛くなって立ち止まりそうな時、自分を揺り戻してくれる存在は、アートや音楽でした。横尾忠則や岡本太郎、猪熊弦一郎の絵を見て、ビートルズやジョンレノンの音楽を聴いて新しい視点と広い視野を取り戻してきました。私はそういった人たちに対する恩返しでもあると思って、今の活動をしています。



■優しく開かれた医療に向けて、次の世代にバトンを渡す

(------医師としてのキャリアの中で、今後の展望を教えてください。)


次の世代の人たちが新しく柔軟な発想で医療を捉えられるようになるための、バトンを渡したいと思っています。医療をもっと豊かにもっと深く、あらゆる人に対して優しく開かれたものにしていくために、私ができることは何かを考えながら医療にあたりたいですね。

地域住民の健康を守るのは医師の大切な務めです。しかし、時計の修理のように肉体を治すのではなくて、心の問題、家族の問題、人間関係の問題、もしくはその人の人生全体の問題にまで踏み込まなければ、本当の意味の健康はつくれないと思っています。そういった想像力と優しさを持つ医療従事者を育てたいですね。


(------そのほかに今後の展望はありますか。)

私は、わが子の教育を考えて軽井沢に移ってきました。どんな過酷な自然環境の中でも生き残っていける、それでいて相手に対する優しさや慈悲の心を忘れない人に育ってほしいと思い軽井沢に来たのです。将来は、医学生の教育にとどまらず、次世代の人達の教育に携わりたいと思っています。1人でも多くの人が、より良い地域や世界を創造することに仲間として参加してもらうことを願っています。

Comments


bottom of page