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Web『いのちノオト』第3回「いのちの表現」で心を掃除する+10/9(Sun):石原英介×稲葉俊郎 対談『光る卵〜ふるえて、ゆらいで、うねる宇宙〜』@Galerie La Ruche


集英社 学芸編集部

【読み物】 #稲葉俊郎 著『いのちノオト』 第3回「いのちの表現」で心を掃除する


山形ビエンナーレ2022も最後にさりげなく宣伝してます。 ぜひお読みください!





・・・・・・・・・・ (Web『いのちノオト』より)


「自分の中に毒を持て」  2020年に続き、2022年度も山形ビエンナーレの芸術監督を拝命しました。世界中の芸術祭を見ても、医師が芸術監督になるのは前例がないように思いますが、わたしの役割は、そうした芸術が含む「くすり」の作用を見出すことです。人によっては毒も「くすり」になりますが、それは医薬品と同じことです。毒になるか薬になるかは、微妙な配合の問題であり、その絶妙なバランスを調整することがわたしの役割です。


岡本太郎が『自分の中に毒を持て』(1988年)という本を出しています。わたしはこの本に大いに勇気づけられました。岡本太郎が言う「毒」とは、「常識」に蝕まれて深い魂の病となっている人に対して、「毒」を含んだ劇薬によって自己治癒を促すものです。そして、それこそが芸術の崇高な役割だと岡本太郎は感じていたのではないかと、わたしは受け取っています。

 山形ビエンナーレは現在開催中、多彩なプログラムによって、現代の魂の病を治癒させるような願いと祈りをもって編み込まれています。そうした魂に起こる深い変化は、単純な因果関係で説明できるものではなく、「いのちの場」自体がガラッと切り替わることによって起こる相転移のような現象です。


常識で蝕まれて病んでいる「いのちの場」そのものを、より根源的に切り替える、共同プロジェクトです。「言葉」で表現できないものを数多く含んでいるからこそ芸術のフィールドで挑戦しているのですが、わたしは芸術監督として、言葉に翻訳する役割も担っています。ただ、芸術祭での体験を、事前に概念的に頭で理解してから体験すると体験の枠が狭まってしまうこともあります。まず、体験し全身で感じてから、その体験の整理をするようにして頭で理解してもらいたいと思っています。この連載でもご紹介する予定です。山形ビエンナーレは、そうした新しい「場」をつくる現代的な挑戦です。2022年9月25日まで開催しています。みなさんのご参加を心よりお待ちしています。


●山形ビエンナーレ2022 https://biennale.tuad.ac.jp/


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プラス10月のアナウンスです。


10/9日曜、東京の麻布十番にある ギャラリー・ラ・リューシュ/Galerie La Ruche(東京都港区麻布十番2-13-2)にて、『光る卵 ~ふるえて、ゆらいで、うねる宇宙~』石原英介展(2022年10月1日(土)-10月10日(月))を記念した対談トークあります。

展示に足を運びつつ、ぜひどうぞ~。


●2022/10/9(Sun)(16:00-17:30)(ギャラリー+online開催):石原英介×稲葉俊郎 『光る卵〜ふるえて、ゆらいで、うねる宇宙〜』 石原英介展トークイベント@求龍堂 ギャラリー・ラ・リューシュ/Galerie La Ruche(東京都港区麻布十番2-13-2)(cf. 『光る卵 ~ふるえて、ゆらいで、うねる宇宙~』石原英介展(2022年10月1日(土)-10月10日(月)))







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