ブルーノ・タウト 洗心亭
群馬県高崎市鼻高町(面白い町名!)にある少林山達磨寺の敷地には、ドイツの建築家ブルーノ・タウトが住んでいた場所がある。
昭和9年(1934年)から2年近く、少林山内にある「洗心亭」(6畳+4畳半の小さい小屋)に住んでいたとのこと。
彼は、第2次世界大戦中中、祖国ドイツでのナチス台頭への抵抗から、この日本に亡命してきた。建築家として日本の美意識に共鳴し、美意識が形となった桂離宮含め、日本の建築を愛していたことが大きな理由のようだ。
この洗心亭で多くの著作を書いたとのこと。高崎市にそうした場所があるのも、不思議なつながりだなぁ、と。
この場所から市街を見渡すと素晴らしい景色。
当時は、眼下にある碓氷川(うすいがわ)を挟んで俗世間と切れた世界から、仏の道を実践する場所だったんだろうなぁ、と。
今でもそうした雰囲気が残っています。
ブルーノ・タウトが、住んでいた「洗心亭」の隣に、石でできた洞窟があり、そこにひっそりと仏像があった。
仏さまに向けて、子どもと共に祈った。
東日本大震災から10年であり、疫病(新型コロナ)が流行し、オリンピック関連で色々な問題が別の形で表に出てきていること・・・・、色々なことがシンクロしている。そうした問題を創造的に解決できるよう、祈りを捧げる。自分の中の無意識のゲートを開けて、静かに耳を傾ける。
すると。
3才の子どもは突然車には帰りたがらず、とにかくここにいたいと主張する。手を引っ張って連れまわす。
こちらもへとへとになったとき、景色のいい場所で、普通の道端を選び、自分を連れていった。そして、「ここですわろう」と、座禅をはじめた。前世では、我が子は仏教の師匠だったのかもしれない。
ちなみに、子どもが生まれる前日に、自分は鑑真和上の不思議で、かつものすごくリアルな夢を見た。子どもが生まれてくることと仏の道とのつながりを夢で体験したのだった。
ちなみに、教えたこともないのに、3才の子どもはブッダ、ブッダ、と、よく口に出して呟いている・・。深い無意識のゲートが開いているんだろうなぁ、とも。
子どもがビートルズにはまっているのも、ジョージ・ハリソンを介してインドやブッダとのつながりではないかと、自分は感じています。
神社仏閣は、町や土地で色々な役割を果たしてきた場所。
時には心の憩いの場となり、心理的葛藤の拠点となり、あらゆるものを受け取ってきたニュートラルな空間。
余裕がなくなってきた社会の中で、宗教が果たしてきた役割は大きい。効率化や合理化が推進される動きの中で、宗教も新しい役割を担う時期だと思う。
かみさま・ほとけさま。
誰の中にもあるもの。そうしたものをどのように扱っていくのか、今まさに正念場だろう。
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