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ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築 @森美術館

六本木にある森美術館に足を運び、「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」を見る。

住みやすさを追求すると一般的な住宅の型へ収斂していき、面白さ、真新しさ、を追求すると、また別の型へ広がる。

ミクロレベルで作った模型での形の面白さ。その模型を巨大化させ人が生活できるようにすると、それだけですでに面白い建築になる、のだろうか。






住まいに人間が合わせるのか、人間に住まいを合わせるのか。それは考え方の違いでもある。

面白い建築に住んでみたい、と思う反面、カビや結露、空調などは人体の心身への影響も、住まいとしては気になるところ。









建築は土地の権利や境界線、下水やメンテナンス代など、考えるべきことが多く大変だし、色んな交渉能力が必要とされるだろう。展示を見ながらそんなことがとめどなく頭に浮かんできて、頭が痛くなった。こんな素敵な建築も、見えないところにあらゆる抜き差しならない格闘があるのだろう、と。

ヒルズから下を見下すと東京の都市が一望できる。東京の全ての区間に値段がつけられて所有者もいるのだと思うと、人類はすごいもんだと、思う。

人が住む、住まいをつくる。誰がどこに住むか、あらゆる境界線があり、そのマージナルで、あらゆる押し引きや葛藤、軋轢や摩擦があるんだろう。










素敵でスタイリッシュな洗練された形の美しさには共感しながらも、むしろ、地下にある途方なき泥臭い営み、人のあらゆる感情のもつれやほどきに共感しながら展示を見た。



2023.3.17(金)~ 6.4(日)

東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)






六本木をブラブラ歩いていると、六本木アートナイトの関係なのか、いろんな作品が置いてあって、改めて東京は面白い街だなぁ、と。









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