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佐伯祐三-自画像としての風景@東京ステーションギャラリー

佐伯祐三-自画像としての風景(東京ステーションギャラリー)を見に行く。

シーレ展よりもこちらがメイン。


昔から大ファンだった佐伯祐三。こんなにまとまって作品を見れるのは最初で最後じゃなかろうか、というほど、彼の画家としてのキャリア、進化と深化のプロセスが分かり、ファンとしては涙ものだった。


30歳で夭折した佐伯祐三が、本格的に絵を深めたのはわずか4年余り。パリの記憶と日本の記憶を重ねながら。



晩年の絵は、風が突き抜けるような絵で、何か絵の中に微小な生き物が宿り、動き続け、生きているような絵。それはイメージの生命であったり、文字の生命であったり、ひいては佐伯の生命であったり。

目の前で対峙していると、本当に生きているような絵で、この実在感はPCのスクリーン画面では分からない。

建物が迫ってくる。空間が迫ってくる。土が動いている。こういう森羅万象の生命感を、極限のバランスで絵としておさめていくセンスと技術は感動ものだった。



東京ステーションギャラリーの内部が、駅舎の煉瓦が残っていて、それも佐伯のポエジーを増幅させて素晴らしい空間だった。


東京は4月2日まで。その後は大阪中之島美術館へ(大阪中之島美術館は多くの佐伯作品を所蔵している)。

絵が好きな方も、あらゆる美術に関わる方も是非みにいってほしい展示です。









 


●特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」


【東京会場】2023年1月21日(土)~4月2日(日) 東京ステーションギャラリー

【大阪会場】2023年4月15日(土)~6月25日(日) 大阪中之島美術館.






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