横尾忠則「タマ、帰っておいで」(講談社)
横尾忠則さんから、新刊を送っていただいた。
「タマ、帰っておいで」(講談社)
亡くなった愛猫タマに関する日記と絵。
自由な次元で異界を行き来するネコは、何かのたましいの象徴のようにも見えて、なんだか泣けてしょうがない本だ。
横尾さんの絵の深さは、まさに生き方の深さに関係しているのだろう。
実際のネコを見て何も感じない人でも、横尾さんのネコの絵を介すると、あらゆる異次元のゲートが開いているような気がするのがすごい。
最後にある、霊界の愛猫タマから横尾さんへ向けた手紙も、素晴らしい。
なんだか自分の囚われた狭い意識のレンジのつまみが、カチリと切り替わり、スペースがグンと広がり自由になるのを感じた。
何かいろんな情報に疲れてきたら、意識をリフレッシュしてクリ―ニングして、別の視点からこの世界を再度見つめ直すためにも、ぜひ読んでほしい本です。
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